トラウマって何だろな?

エリさんの素敵なお友達のHomepageで「トラウマ」という言葉がでてきていました。

いやぁ、ホントに最近はなんでもかんでも「○○がトラウマなの。」って聞きますね。

「ふむ、じゃぁ、トラウマならしょうがないね。」って、世間に通用している様な気がするのは、エリだけでしょうか?

そもそも、「トラウマ」ってなんでしょうか?

トラウマ【trauma(ギリシア)】 (傷・けがの意)精神的外傷。(By 広辞苑

すなわち、「心の傷」ですね。しかし、心理学の世界では「治療が必要なくらい心におった深い傷」と言ったほうがいいでしょう。

例えば、死の危機にさらされるような出来事(戦争・大震災など)、家族や愛する人などが目の前で殺されるような事件や事故の目撃、

レイプや虐待など、不可抗力な要因などです。

トラウマが原因となって発症するのが、最近よく耳にする”PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)”です。

日本語訳すると、「心的外傷後ストレス障害」です。

PTSDの主な病像は、悪夢やフラッシュバック(「トラウマ」をあたかも再体験するような想起)、極度のうつ状態、無気力、睡眠障害、過度の警戒心・驚愕反応(特定の刺激に対しての無意識的な身体的反応)、集中困難などです。また、生理機能の低下(腹痛・高血圧症など)も伴うこともあるます。

上に挙げた病像は、よく考えると私たちが日常生活をおくるうえで、大きな障害となります。

日常生活の破壊といっても過言ではないでしょう。

これらが、引き金になり、離婚や失職、対人恐怖、パニック障害、アルコールや薬物に依存する、最悪の場合自殺など、さらなる障害や疾患を伴うことも、珍しくありません。

ここで、一つ例を挙げましょう。

 

ハロルドおじさんはベトナム戦争で激戦地の兵士として戦いました。毎日爆弾や銃撃などに怯え、友達も次から次へと亡くなってゆきました。

幸運にも、ハロルドおじさんは、爆弾の熱風による火傷を負うだけで、無事に自分の国へ帰還したのでした。

しかしながら、ハロルドおじさんは、自分の国へ帰還後、自分の家からでなくなってしまいました。

外に出るのが怖いのです。

また、飛行機の爆音などを聞くとわけのわからない言葉を発しながら、叫ぶのです。

また、毎日怯えながらベットに入るようになり、悪夢を見るようになり、ついに不眠症になってしましました。

ハロルドおじさんは、新しく仕事に就くこともできず、毎日ソファに座ってただただボーっとしているのでした。

 

戦争の恐怖体験(トラウマ)から、無気力・うつ状態になり、悪夢を見、睡眠障害、飛行機の爆音によるフラッシュバックなどの症状がでています。

約15%の戦争を経験した兵士はPTSDだと言われています。

また、性犯罪に巻きこまれた女性の32%がPTSDだと言われています。

PTSDの治療法については、後日紹介します。

以上、「トラウマ」についてわかりやすく説明したつもりですが、理解していただけたでしょうか?

 

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